おばさんの家族や周りの他の人達も本当の家族のように接してくれる。
この村の人達はみんなよく働く。
子供も朝ごはんの前に家畜の世話を手伝っている。
私もおばさんの作業着を借りてニワトリの卵を集めたり掃き掃除をやって一緒に汗を流した。
不思議と一つも辛いなんて思うこともなく、それどころか楽しくて自然と笑顔になってる。
夕暮れ時に男達は仕事を終えて賑やかに帰ってくる。
おばさんは早朝から家畜の世話をして朝ごはんの仕度をして掃除、洗濯をやって隣町まで買い出しに行って夕飯の仕度とお風呂の準備をして、また家畜の世話をして夕飯の後片付けをしてお風呂は一番最後に入る。
365日が同じことね繰り返しで休みなんてない。
私がこの村へ来てもう何日、何週間が過ぎたのかも考えることもなく過ぎていった。
おばさんと呼んでいたのにいつの間にか「おかあさん」若い男にも「おにいちゃん」と呼んでいた。
この村の夕焼けは毎日見ていてもきっと世界一だと思わせてくれる。
庭で花火とジャレあいにスイカはドラマの中のくさいシーンだと思っていたことが現実にあるなんて笑えるけど、全然普通な感じなのが不思議。
あまりにも居心地が良くて私は本当の自分の居場所に帰ることを忘れてしまっていた。
このまま、ずっと此処に居てはいけない。
私は私の場所に戻ることを考えていた。
その事を告げる日が来てしまい、私はこの家族に心からの感謝の気持ちを伝え、この家を出ることを話した。
「おかあさん」は短いため息を吐くと・・・
「分かったけど、何処へどうやって帰るの?」と。
そう言えば私は此処がどこなのか知らない。
「おかあさん、此処って何県の何町?」と、初めて聞いた。
「此処は何県でも何町でもなく名前のない村だよ」と、答えた。
県名や村名がない❔私には理解できなかった。
「おかあさん」は続けて「この村に住む者はみんなどこからか流れ着いた者ばかりで住み着き、絶望から這い上がって1から田畑を耕し家を建てやっと出来た村だよ」と言う。
私は一層、理解に苦しんだ。
「この村で一体、何があったの?」
「第三次世界対戦で日本は・・・日本中の人は逃げる場所がなく、ただただ、漠然と歩いていた」
「家族とはバラバラになり、食べ物も無く、あるのは自分の身一つだけ」
私は・・・「おかあさん」は何をこんな時に悪ふざけを言っているの❔と思った。
私は聞いてみた「おかあさん、今の西暦は?」
「2099年だよ」
えっ❔❔・・・・・二千・・九・・・
私は遠い未来に来ていました。
この物語は昨晩、私が見た【夢】でした😆
ごめんなさーい🙏💦
お騒がせしました🙏💦